ガラムマサラの配合を徹底研究!自家製~市販のおすすめメーカー

※ 当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

私の最近のマイブームはタンドリーチキン。如何に本物っぽく作るか?色々スパイスを入れていたのですが、ガラムマサラ入れた方が早いんですよね。

時間があるときは1つづつ入れて調合するのも楽しいですけど、面倒っちゃ面倒ですし、1番よさそうなガラムマサラがどれなのか?

  • どのガラムマサラがおすすめ?
  • どんなスパイスが入ってるの?
  • カレー粉とは何が違うの?

 

と、悩んだので、各スパイスメーカーのガラムマサラに入っているスパイスの配合を調査し、カレー粉との違いも研究してみました。

ガラムマサラを作ってみたい方、おすすめのガラムマサラが知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。

各メーカーのガラムマサラの使用スパイス比較一覧表

ガラムマサラに入ってるスパイスを各メーカーごとに調査。使われていたのが多いスパイスを上から並べました。

インディアスパイス&マサラカンパニー MDH 朝岡スパイス VOXSPICE S&B マスコット GABIN ハウス
カルダモン
クミン
胡椒
コリアンダー
クローブ
シナモン
ナツメグ
スターアニス
ローレル
メース
ジンジャー
ターメリック
赤唐辛子
キャラウェイ
カレーリーフ
オールスパイス
バジル
カシアリーブス
キュバブ
ガーリック
その他表記

上から、カルダモン、クミン、胡椒、コリアンダー、クローブ、シナモンまでは殆どのメーカーで使われていました。

ハウスはナツメグが入っていないものの、代わりにシナモン、クローブ、ナツメッグをミックスしたような香りと言われるオールスパイスが入っています。

マスコットはクローブ、ナツメグの記載がなく、GABINはナツメグ、シナモンの記載がないが、マスコットもGABINも“その他香辛料”という表示があるのでその中に入っている可能性が高いですね。

S&Bはナツメグの記載がなく、その他香辛料とも書いていないので、本当に入っていないのかもしれないですね。

各メーカーのガラムマサラのスパイス配合比率

配合比率が何パーセントかまではわかりませんが、最初に書いてある名称のものが多いはずなので、凡その検討がつきますので見ていきましょう。

インディアスパイス&マサラカンパニー(ハラール認証)

コリアンダー、ビッグカルダモン、シナモン、クミンシード、クローブ、ドライジンジャー、グリーンカルダモン、ブラックペッパー、ナツメグ、スターアニス、カレーリーフ、ブラッククミン、カシアリーブス、キュバブ、メース

シナモンが多めだし、カシアリーブス、キュバブとか、あまり聞き慣れないスパイスが入っているので特徴的な(本場っぽい)香り。

MDHの原材料

クミン、ブラックペッパー、コリアンダー、カルダモン、クローブナツメッグシナモン、ジンジャー、ローレル、キャラウェイ、メース

かなり胡椒が多いですね。クローブ、ナツメッグ、シナモンは多くはないけど全部入っているし、多くのメーカーが入れているスパイスも全部入っているのでバランスがよい。

VOXSPICEの原材料

カルダモン、コリアンダー、クミンシード、ブラックペパー、シナモンクローブナツメグ

クローブ、ナツメッグ、シナモンは多くはないけど、バランスがよさそう。

S&Bの原材料

こしょう、コリアンダー、赤唐辛子、カルダモン、クミン、クローブシナモン

ちょっと辛め?ナツメグも入っていないし、ちょっと寂しい感じ。

ハウスの原材料

オールスパイス、ブラックペパー、シナモン、ローリエ、カルダモン、クミン、クローブ、バジル、コリアンダー、ガーリックパウダー

オールスパイスが先頭に来ているので、意外に香り高いかも?(未使用のためわからない)

GABINの原材料

コリアンダー、クミン、スターアニス、ターメリック、カルダモン、クローブ、唐がらし、その他香辛料

スターアニスが3番目、普通は使われないターメリックが4番目に来ていることから、他社とは少し違う系統な香り。

朝岡スパイスの原材料

クミン、コリアンダー、カルダモン、クローブ、胡椒、シナモンナツメッグ

多くのメーカーが入れているスパイスは入っているので一般的にはこれで十分かと。唐辛子が入っていないのでお子様もOK。

マスコットの原材料

クミン、シナモン、ブラックペッパー、カルダモン、その他香辛料

シナモンが多めなので好みは分かれるかも?

そもそも ガラムマサラとは?

北インド料理で使うミックススパイス

ガラムマサラとは、インド料理で使われるミックススパイス。インドのウルドゥ語からきている言葉で、ガラム=熱い、温かい(辛い意味はない)、マサラ=スパイス(混ぜたもの)という意味があります。

インドは、東西南北の4つ(北東インドを加えて5つ)の地域に分かれますが、ガラムマサラは北インドで使われます(南インドでは基本的には利用しません)。

歴史を遡ると、ムガール帝国(16世紀~19世紀のインド史上最大のイスラム王朝)の支配下にあった北インドで使われた、宮廷料理の流れをくむスパイスだそうです。

シナモン、クローブ、ナツメグを基本に3~10種類をミックス

ガラムマサラに決まったレシピはありませんが、シナモン、クローブ、ナツメグの3つは基本として使われます。

3つずべてが入っていたメーカーはMDH、ハラール認証、朝岡スパイス、VOXSPICEの4つでした。

基本のスパイスは、 シナモン(肉桂、桂皮)・クローブ(丁子)・ナツメグ(肉荳蔲)の3つである。ほかにカルダモン、胡椒、クミン、ベイリーフなどを加えたり、ナツメグをメースに替えることがある。
引用元:Wikipedia

今回調査したすべてのガラムマサラにはカルダモンが入っていて、殆どのガラムマサラにはコリアンダーも入っていましたが、どちらも必須スパイスではないんですね。

そして一般的なガラムマサラには、ターメリック、パプリカは使われないそうですが、GABINのガラムマサラにはターメリックが入っていました。

ガラムマサラは決められたレシピがないので、珍しいスパイスが入っていても間違っているいうわけではなく、各お店や各家庭ごとに異なる「おふくろの味」的なものだそうです。

ちなみに調べたところ、有名なレシピでは、ムガール・ガラムマサラ、カシミール・ガラムマサラと呼ばれるものがあります。

ムガール・ガラムマサラ カシミール・ガラムマサラ
シナモン、カルダモン、ブラックペパー、クローブ、メース(ナツメグ) シナモン、クミン、カルダモン、ブラックペパー、クローブ、メース、ナツメグ、フェンネルシード

参照元:スパイスびと

ムガールとかカシミールとか本場中の本場のレシピなので、恐らく香りも伝統的なものでしょう。本格的なガラムマサラを目指すなら参考にしたいです。

カレー粉とガラムマサラの違い

ガラムマサラの原材料を見るとカレー粉に入っているスパイスと同じ名前が出ているんで、何が違うんだろう?と悩みますよね?

調べたところ、わかりやすい違いはカレー粉とガラムマサラの違いはターメリックの有無でした。カレー粉に必ず入っているターメリックがガラムマサラには使われません。(入っている場合もあります)

そして、ガラムマサラはインドのミックススパイスですが、カレー粉はイギリスのミックススパイス

カレー粉はインド料理を手軽に作れるようにと、イギリスで考案されたもので、本来インドにはカレー粉はありません(今はあるみたいだけど)。

そして、日本のカレー粉もインドではなくイギリスから入ってきたものです。

カレー粉 ガラムマサラ
発祥地 イギリス 北インド
使用スパイス数 20~30種類が多い 3~10種類が多い
ターメリック 入る 入らない
効果 香り・色・辛み 香り・(辛み)

自家製ガラムマサラの作り方

自分で作るなら、カルダモン、クミン、胡椒、コリアンダーを中心に、クローブ、シナモンは必須だけど少なめで、出来ればナツメグ(なければメース)も少し入れたいところ。

あとはお好みで、スターアニス、フェンネル、ローレルなどを追加したらいいでしょう。

  1. フライパンの弱火で乾煎りする。
  2. 全体が乾燥したら冷ます。
  3. 粗熱が採れたらミルサー等で粉末にする。

何しろ決まりはないのですから、自分の感性でお好きに混ぜてみましょう。

ガラムマサラの使い方

カレー、タンドリーチキンなどインド料理に関わらず、揚げ物、焼き物、炒め物、煮物、スープなどに振り掛けて使えます。

例えば、いつもの唐揚げの衣に、焼きそば、トマトスープなどに入れたり。ちょっと一味変えたいときに振り掛けましょう。

使うタイミングは仕上げを中心に下味などにも使われます。好きなタイミングで使えばOKです。

わたしのイチオシのガラムマサラ

ガラムマサラの基本とされるクローブ、ナツメッグ、シナモンが入っていて、多くのメーカーで入れているカルダモン、クミン、胡椒、コリアンダーが使われているのはMDH、インディアスパイス&マサラカンパニー(ハラール認証)、朝岡スパイスです。

お子さんがいる家庭なら唐辛子の入っていなく、変わったスパイスの入っていない朝岡スパイスが使いやすいと思いますが、大人だけのご家庭なら一番メジャーなMDHを選べば間違いはありません。

より本格的なガラムマサラをご希望の方には、インディアスパイス&マサラカンパニーがおすすめです。

インディアスパイス&マサラカンパニーは本場の中の本場とあって、カレーリーフ、カシアリーブス、キュバブなど、他社のガラムマサラには含まれないスパイスも入っていてとってもエキゾチック。

いつものカレーやタンドリーチキンも、一気にインド料理店の味になるでしょう。